メッセージ

今回の設立を考えたきっかけは、東日本大震災です

 初めて津波被災地を訪れたのは、平成 24 年 4 月でした。そこで目の当たりにしたのは、津波被害を受け、多くの木々・草花が枯れている状態でした。(樹木医をしているため、植物に目が行ってしまうのは、職業病でしょうか。)樹木医として、この津波被災地を再び緑に覆われた土地にしたいと考え始めるようになりました。


 津波被災地以外に目を向けてみると、2010 年名古屋にて生物多様性COP10 が開かれたことは記憶に新しいと思います。近年、都市化・地球温暖化により、樹木、森林等の自然環境が悪化しているため、このような世界的な会議が開催されるようになってきました。例えば、2012年12月発行の世界的な科学誌「サイエンス」にも掲載されたように、地球上の場所を問わず樹齢 100年以上の巨樹が急速に失われていることが現実として起こっています。つまり高齢の樹木には生きにくい世の中になってきているということでしょうか。これはおそらく樹木だけの問題だけではなく、それを取り巻く自然環境全体として、悪化していると考えるべきだと思います。


 そんな現状の中、自然環境を保全、育成および再生させようとしても、1 人の力では到底できません。まず重要なのは、この問題についてより多くの人々に知ってもらい、関心を持ってもらい、そしてより多くの人々に何かアクションを起こしてもらうことです。

 

 そう! 今、関心を持ち、アクションを起こすのはあなたです!!

 

 

喜多智靖