緑のおにわプロジェクトとは?

緑のおにわプロジェクトとは、東日本大震災の想定外ともいえる大規模な津波で、塩害の被害を受けた被災地域の緑の再生を、持続可能な支援の形を取りながら、一歩一歩進めていくことを目指しています。

想定外の大規模な津波

東日本大震災では想定外ともいえる大規模の津波が発生し、それにより沿岸部に甚大な冠水とそれに伴う塩害の被害がもたらされました。とくに宮城県では1万5000ha(東京ドーム約3000個分)に及ぶ冠水・塩害被害が報告されています。

大規模な津波の災害を受けた女川町

塩害が植物たちに深刻な影響を与えている

塩害とは、具体的には、土壌に多量の塩分が蓄積されることにより、植物の生長が阻害されたり、植物が枯死したりすることを意味しますが、この震災における大規模の塩害が、被災地域の農地・商業地・宅地における植物たちにどれほど深刻な影響を及ぼしているかは言うに及びません。

>塩害についての詳細

精神的なストレスが被災者にもたらされる

塩害により、ガーデニング、家庭菜園等これまで行っていた日常作業を行えないことは、園芸セラピーの観点からも精神的ストレスを人々にもたらします。心の平安には、豊かな緑が必要です。被災地域の物質的復興は進んでいますが、被災者の心の復興は、被災地域の緑の再生が必要です。

>樹木医が描く未来

土壌の除塩作業は、被災地域の復興にとって、至急のテーマ

塩害被害を受けた土壌の除塩作業は、被災地域の復興にとって、至急のテーマといっても過言ではありません。 そのような中、農地における除塩作業は政府を中心に進められているものの、宅地、商業地における除塩作業に関しては全くの手つかずであり、今後とも政府によって積極的に推進される目途はたっていません。 また小学校、公園などの公共施設も他の復興事業が優先され、予算もなくこちらも手つかずのままです。このような取り残された場所の塩害対策・再緑化を推進したい。緑豊かな庭のある家、ほっとするみんなの集う場所を取り戻したい。そんな緑を再生するにあたり、いったいどう進めていけばいいのしょうか?

持続可能な事業型プロジェクト

緑の再生は、長い時間のかかる、気の遠くなるようなプロジェクトです。そのため、ボランティア+αの持続的な支援の形が必要になります。そこで緑のおにわプロジェクトでは、事業型プロジェクトという方法で進めて行きます。 緑を再生するためには、まず今現在の塩害状況を把握するための土壌分析が必要となります。続いて、いかに塩分を抜くかという除塩プランニングが必要となり、そのプランに従って除塩を実行します。そして、最後に樹木の植栽が可能となります。

作業工程

このすべての段階をボランティアに頼り、実行していくというのは短期的には可能ですが、長期的にはあまり現実的ではありません。そこで、各工程にてサービスの対価を受け取り、作業を担う人々に労働の対価として支払うことで、 長期にわたり、責任あるプロフェッショナルなプロジェクトを進めることができると考えています。

塩害の影響が残る津波被害地にて、持続可能な支援の形を取りながら
緑の再生を一歩一歩進めていくこと。
これが『緑のおにわプロジェクト』です。
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